Flatt Security Blog

株式会社Flatt Securityの公式ブログです。プロダクト開発やプロダクトセキュリティに関する技術的な知見・トレンドを伝える記事を発信しています。

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プロダクト開発やプロダクトセキュリティに関する技術的な知見・トレンドを伝える記事を発信しています。

技術

Webアプリケーションに対する脆弱性診断の外注/内製化とバグバウンティの役割の違い

初めまして、Flatt Security社のブログに寄稿させていただくことになりました、西川と申します。 普段は、SaaS企業でプロダクトセキュリティをメインの仕事としていますが、一般社団法人鹿児島県サイバーセキュリティ協議会の代表理事として活動しております…

SQL/コマンドインジェクション、XSS等を横串で理解する - 「インジェクション」脆弱性への向き合い方

こんにちは、@hamayanhamayan です。 本稿ではWebセキュリティに対する有用な文書として広く参照されているOWASP Top 10の1つ「インジェクション」について考えていきます。色々なインジェクションを例に挙げながら、どのようにインジェクションが起こるのか…

Flatt Security Developers' Quiz #7 解説

こんにちは、今回作問したTerranovaです。今回はFlatt Security Developers' Quiz #7にご参加いただきありがとうございました。 Flatt Security Developers' Quiz #7 開催! 解答は2/18(日) 19:59まで!チョコ獲得を目指して頑張ってください!デモ環境: ht…

Flatt Securityの技術組織が目指すもの

はじめに こんにちは、執行役員兼プロフェッショナルサービスCTOの志賀です。 こちらの記事だけを読むと言う方も少ないだろうと思いつつ、まずはこの記事の前提として以下の記事を読んでいただくことを推奨します。 プレスリリース: https://prtimes.jp/main…

Flatt Securityの事業のこれから

はじめに Flatt Security 取締役CTOの米内です。今回、弊社 Flatt Security は GMO インターネットグループから 10 億円の増資を受けるとともに、既存株主からグループへの株式譲渡(合計 66.6% 分)が行われることにより、GMO インターネットグループに参画…

SameSite属性とCSRFとHSTS - Cookieの基礎知識からブラウザごとのエッジケースまでおさらいする

こんにちは、 @okazu_dm です。 この記事は、CookieのSameSite属性についての解説と、その中でも例外的な挙動についての解説記事です。 サードパーティCookieやCSRF対策の文脈でCookieのSameSite属性に関してはご存知の方も多いと思います。本記事でCookieの…

CODE BLUE 2023にセカンドスポンサーとして出展し、Open Talksに登壇。CTFも開催します!

こんにちは。株式会社Flatt Security広報の寺山です。 この度、Flatt Securityは11/8(水)・9(木)の2日間、赤坂インターシティコンファレンスで開催される日本最大級のサイバーセキュリティ国際会議CODE BLUE 2023にセカンドスポンサーとして協賛することとな…

PyCon APAC2023にゴールドスポンサーとして初出展します!

こんにちは。株式会社Flatt Security広報の寺山です。 Flatt Securityは今週末10/27(金)-28(土)開催のPyCon APAC2023にゴールドスポンサーとして協賛し、ブースの出展を行います。本記事では、ブースでのイベントや配布ノベルティについてご案内させていただ…

セキュリティ SaaS を「プログラマブル」に再設計した話 ― Shisho Cloud の正式リリースによせて

はじめに CTO の米内です。Flatt Security は、本日 2023 年 8 月 23 日、テック組織がクラウドのセキュリティを考える際の一歩目を支える SaaS 「Shisho Cloud」(シショウ クラウド) をリリースしました。 Shisho Cloud は、大雑把に言えば 「AWS/Google …

GitHubの内部ネットワークにアクセス可能な脆弱性(SSRF)を報告した話

今回解説する脆弱性は、当時プライベートベータ中だったGitHub Enterprise Importerと呼ばれる機能に存在しました。 この機能は以下の環境からGitHub Enterprise Cloudに対して、リポジトリデータだけでなくプルリクエストやそのコメントなど、様々なデータ…

GitLabで1クリックアカウント乗っ取りが可能だった脆弱性から学ぶ、OpenID Connect実装の注意点

はじめに こんにちは。株式会社Flatt Securityセキュリティエンジニアの森(@ei01241)です。 最近は認証や認可に際してOpenID Connectを使うWebサービスが増えていると思います。「Googleアカウント/Twitter/Facebookでログイン」などのUIはあらゆるサービス…

Firebase利用時に発生しやすい脆弱性とその対策10選

はじめに こんにちは。株式会社Flatt Securityセキュリティエンジニアの梅内(@Sz4rny)です。 本稿では、弊社がこれまでに実施してきたFirebase診断の事例や筆者独自の調査をもとに、Firebaseを活用して開発されたサービスにおいて発生しやすい脆弱性の概要や…

「BtoB SaaSに多く発見された脆弱性Top10」を集計しました

弊社では本当にありがたいことに多くのお客様から様々なWebサービスの脆弱性診断をご依頼頂いています。本稿では、特にご依頼いただくことが多いBtoB SaaSという領域において実際にどのような種類の脆弱性が見つかっているのか(我々が発見できているのか)を…

RubyKaigi 2023にPlatinum Sponsorとして初出展します!

こんにちは、Flatt Securityの @toyojuni です。弊社Flatt Securityは今週開催の RubyKaigi 2023 にPlatinum Sponsorとして協賛させていただきます! 弊社がRubyKaigiに協賛するのは初めてですが、開発者の皆様に向けたセキュリティサービスを提供している身…

VS Codeで任意コード実行が可能だった脆弱性から学ぶ、Electron開発の注意点(CVE-2021-43908)

Electronの開発では、ライブラリとしてのElectronの実装と、その上にユーザーが構築するデスクトップアプリケーションの2つのコードが存在します。デスクトップアプリケーションの実装においても、メインプロセスとレンダラープロセス、サブフレームなど、考…

React Hooksに潜む罠/一緒にプレイするだけで乗っ取り!?【Security․Tokyo #1】

株式会社Flatt SecurityとTokyo HackerOne Clubが共催した脆弱性勉強会「Security․Tokyo #1」より、今回は、LT5「React Hooksに潜む罠」とLT6「一緒にプレイするだけで乗っ取り!? ~任天堂のバッファオーバーフロー脆弱性~」の発表内容をお届けします。 …

決済代行サービスの実装における検証不備を悪用/Pwning Old WebKit for Fun and Profit【Security․Tokyo #1】

株式会社Flatt SecurityとTokyo HackerOne Clubが共催した脆弱性勉強会「Security․Tokyo #1」より、今回は、LT3「決済代行サービスの実装における検証不備を悪用」とLT4「Pwning Old WebKit for Fun and Profit」の発表内容をお届けします。 <注意事項> 本…

Deep in 国際化ドメイン名/Credential GuardをバイパスするPass-the-Challengeについて【Security․Tokyo #1】

株式会社Flatt SecurityとTokyo HackerOne Clubが共催した脆弱性勉強会「Security․Tokyo #1」。満員の会場ではテーマの異なる6つのLTが発表され、盛況のうちに終わりました。 今回は、LT1「Deep in 国際化ドメイン名」とLT2「Credential Guardをバイパスする…

Firebase Authenticationのバリデーション等を新機能「blocking functions」を用いて拡張する

この記事は、Firebase Authenticationに2022年7月ごろに追加されたblocking functions という機能についての紹介です。 詳細は後述しますが、blocking functionsはFirebase Authenticationの登録、サインイン処理を拡張するための機能で、この記事では、bloc…

Firebaseの新機能「Cross-service Rules」でCloud Storageのアクセス制御をスマートに実装しよう

本稿では、2022年9月に Cloud Storage for Firebase に新たに導入された Cross-service Rules という機能について、前提知識をおさらいしつつ、実例を交えながらその概要や利用方法、メリットなどを紹介します。

AWS Lambdaで秘密情報をセキュアに扱う - アンチパターンとTerraformも用いた推奨例の解説

AWS Lambdaは関数URLやAPI Gatewayのバックエンド、AWSサービスのイベントをトリガーとしたスクリプト実行など様々な用途で使用されます。 そのため、ユースケースによっては秘密情報を扱いたい場合があります。 この記事では、AWS LambdaでAPIキーなどの秘…

EDoS Attack: クラウド利用料金でサービスを止められるって本当?

DoSやDDoSといったサイバー攻撃はみなさん聞いたことがあると思いますが、クラウド時代において、これらと並びサービスの継続に非常に関わってくる攻撃があるのはご存じでしょうか? 世の中ではEDoS(Economic Denial of Sustainability)攻撃と呼ばれるもので…

セキュリティ企業における開発とドッグフーディング - gRPC-web採用プロダクトの脆弱性診断を効率的に行えるようになるまで

こんにちは、Flatt Securityでインターンをしている@smallkirbyです。皆さんは、「ドッグフーディング」という言葉をご存知でしょうか。開発周りでは、書いたコードを開発者側で積極的に利用し、生成されたフィードバックをまた開発に投入していくフローのこ…

無料プロキシツール「mitmproxy」を使ってみよう - セットアップ方法とセキュリティエンジニアおすすめの設定

こんにちは、Flatt Securityのstypr(@stereotype32)です。今回はセキュリティ診断などで使われるローカルプロキシツールについて紹介します。セキュリティエンジニアの多くは、WebやモバイルアプリケーションのHTTP/HTTPSトラフィックを確認するするためにBu…

Auth0のアクセストークンをLocal Storageに保存するのは安全?メリット・デメリットをin-memory方式と比較して検討する

この記事では、Auth0のSPA SDKでアクセストークンのキャッシュを有効化する際の考慮ポイントについて紹介し、それを切り口にアクセストークンの保存場所に関してin-memory方式とlocalStorage方式の2つについて解説します。

新機構Play Integrityを使用したFirebase App Checkの検証を通して見る、スマホアプリの不正検知とBypassの「イタチごっこ」

Androidのゲーム、銀行系アプリケーションを開発する上で、チート等の不正を可能にするRoot化や改ざんといった行為からアプリケーションを保護するのは必須と言えます。 そこで本稿では、どのようにアプリケーションを保護すれば良いのかを攻撃者側からの観…

Amazon S3の脆弱な利用によるセキュリティリスクと対策

本稿では、Amazon S3 の脆弱な使い方によるセキュリティリスクと対策を解説し、実際の設定不備などに関する事例についても紹介します。

仕様起因の脆弱性を防ぐ!開発者向けセキュリティチェックシート(Markdown)を公開しました

これまで弊社ブログでは様々な「仕様とセキュリティ観点の解説記事」を発表してきました。今回はいままでの記事を改めて紹介しつつ、読者の皆様が開発中のサービスでセルフチェックを行えるよう「仕様とセキュリティ観点チェックリスト」を作成しました。ご…

Webサービスにおけるマイページの仕様とセキュリティ観点

本稿では、ログイン機能をもつWebアプリケーションにおける実装上の注意を、マイページ機能から派生する機能のセキュリティ観点から記載していきます。特に、XSS(Cross-Site Scripting)やSQLインジェクションのような典型的な脆弱性と比較して語られること…

NETGEAR社製ルーターにおける認証不要の任意コード実行の技術的解説(PSV-2022-0044)

本記事では、NETGEAR社のWAC124(AC2000)ルーターにおいて、様々な脆弱性を発見し、いくつかの脆弱性を連鎖させて、前提条件なしに未認証ユーザーの立場からコマンドを実行する方法について説明します。 私は1週間ほどかけてこれらのバグをすべて見つけ出し、…